2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧

キングダム編⑤

早過ぎた秦の滅亡の巻 「KINGDOM キングダム 大将軍の帰還 Visual Bookビジュアルブック」より引用 前210年、始皇帝は丞相(じょうしょう)の李斯(りし)、始皇帝の末子・胡亥(こがい)、皇帝の璽(じ・皇帝の印章)を司る役職にいた宦官(かんがん)の趙…

キングダム編④

始皇帝が夢見た永遠の世界✨の巻 「兵馬俑」の最大の特徴は、徹底された写実表現です。基本的にほぼ等身大の大きさで、1体ずつ顔が異なるだけでなく、服のしわや髪の櫛目や靴裏の滑り止めといった細部まで丁寧に表してあります。「兵馬俑」は鎧以外にもさま…

キングダム編③

始皇帝の実像に迫る!の巻✨ 「KINGDOM キングダム 大将軍の帰還 Visual Bookビジュアルブック」より引用 嬴政が誕生したのは、前259年、秦から遠く離れた趙の都・邯鄲(かんたん)でした。「戦国の七雄」と呼ばれた七つの国を中心に戦争が繰り返されたこの時…

キングダム編②

秦の強さの秘訣✨の巻 「始皇帝と大兵馬俑」特別展 図録より引用した「騎兵俑」と呼ばれる騎乗用の装備を着用した直立の兵士の俑です。馬とともに置かれており、衣の上から腰丈の鎧を身につけ、鎧は肩周りの動きを妨げない作りで、騎乗の妨げにならないよう、…

キングダム編①

中華統一✨の巻 九州国立博物館に「始皇帝と大兵馬俑」特別展 を観に行った、2016年3月28日が、 私が「キングダム」と出会った日です。 「キングダム」の登場人物である秦王嬴政(えいせい)が戦国の乱世を勝ち抜いて天下統一を果たし、生前から着手した自身…

マリーアントワネット編⑩

伝説を残して✨の巻 アントワネットが処刑された「革命広場」は、現在は「コンコルド(調和)広場」と呼ばれ、中央に、エジプトから贈られたオベリスクが立っています。 「処刑台に連行されるマリー・アントワネット」 ジャック=ルイ・ダヴィッド(1748ー1825…

マリーアントワネット編⑨

命をかけた恋の巻✨ 「マリー・アントワネットと5人の男」下 エマニュエル・ド・ヴァリクール 著 ダコスタ吉村花子 訳 原書房 発行 1774年1月30日 パリのオペラ座で開かれた仮面舞踏会で、アントワネットはスウェーデン貴公子と出会います。 ハンス・アクセル…

マリーアントワネット編⑧

アントワネット最後の日々の巻 「オルセー河岸からみたチュイルリー宮殿」 ニコラ・ジャン=バティスト・ラグネ 作 1757年 パリ歴史美術館 1789年10月6日、王家一家はパリに到着し、チュイルリー宮殿(焼失し現在はありません)に移り住みました。チュイルリ…

マリーアントワネット編⑦

ベルサイユ宮殿✨の巻 第4章 革命の渦の中へ 「三部会の召集」 バタ工房作 1789年 革命前夜のフランス政府は、国家財政の破綻という大問題に直面していました。1788年、革命前の最後の財政報告をみると、歳入は5億300万リーブルなのに、歳出は6億2900万リー…